みんなの想い

2002年11月2日
午前中は、お話の語りの勉強会。

勉強会というのは、そうなのだが、今日は、
もう一つ、別の意味があった。

実は、お話の出前をしている近くの小学校の先生で、
とても熱心な方が居られる。
お話会をするときのプログラムで、
いつも、語りの会(私が所属する会)と衝突する。

先生が子供たちに聞かせてあげたい絵本を
我々がプログラムに選んでいない時に、
クレームがつくのだ。

文章のしっかりした、起承転結のはっきりとした、
物語性のあるものをと、先生は仰る。

が、会のメンバーは、絵のきれいな絵本も
感情に訴える所があり、
また、イマジネーションを育てるという意味でも
必要では?と、主張する。

どちらもが、子供たちに良い絵本を届けたい一心だ。

だから、お互いに歩み寄って、
お互いの考えを出し合い、いい方向にと、
今日の勉強会に先生をお招きした。
これからも、出来る限り出席くださるようだ。

きょう、先生は、対比のために、
絵の素晴らしい作品と、
内容に重点を置いた作品と、両方を読んでくださった。
どちらも初めてだが、絵の作品は、先生の語りに
すごくあっていて、
心に響いた。
文章がたとえ、弱くとも。
子供の感性に訴えると思う。

だが、だが、しかし、先生は、考えを譲られない。
信念をお持ちだ。

聞いているうちに、ふと、言われた言葉に
我々は、目が覚めた。

子供たちが、絵本を読んで貰う機会は、
一番少ない子供なら、6年間で、36冊しかない事になる。
(ここの小学校は、年に3回、お話会を開くので
その時に2冊読んで貰ったとして)

先生は、だから、その絵本は、内容もしっかりしたものを
読んで欲しいのだと。

私が入る前のことらしいが、
先生からクレームがつくと、そのプログラムを
出した語り手は、
「なんでよぉ〜」と、納得いってなかったらしい。

話していくうちに、
結局、お話が長く内容がとても複雑で聞くのがしんどい時には、
絵の美しい目で味わえる絵本を休憩の意味で
入れてもいいと、先生は、納得。

今までは、単純に、絵本の内容にこだわられていたが、
語り手のちゃんとした理由も聞いてくださった。

だから、6年生くらいになると、
絵本を読まなくてもお話で充分、物語は伝えられるから、
絵本を割愛してもいいと。

今までは、絶対、絵本を入れないといけないと
先生は、考えているとメンバーは思ってた。
でも違った。

こういう風に、お互いの意見を交換すれば、
納得しあえる事だってあるんだと。

どっちも子供たちがメインの話。

こんなに真剣に子供たちの事を考えているメンバーや先生に
巡り会えたのも幸せなこと。

まだまだ、絵本や、お話のこと、
な〜〜んも知らないけど、
ずぅ〜〜〜と続けられたらと、思った一日だった。



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