あるフェイスブックから
2019年3月4日 日常 コメント (6)タレントだろうが、ミュージシャンだろうが、無名の一般人だろうが、誰でも気兼ねなく、自分の言いたいことを言える社会にしていきましょう。炎上や袋だたきを気にしないで一人ひとりが発言し続けることで、そんな社会に変わっていく一歩になると思います。(かわ)
「沖縄」を考える 土砂投入 「袋だたき」気にせず発言続ける 坂本龍一さん
■「臭いもの、遠くに」
東日本大震災の被災地を訪ねてきましたが、その中で、原発と米軍基地は別の問題ではないと考えるようにもなりました。そんなに原発や基地が必要だというなら、東京に造ってはどうでしょう。それでも国家は田舎のほうに押しつけようとする。「臭いものは遠くに」という発想が根底にあると思うのです。
それに対して、自然を守りたいとか、自分の土地や生活を守りたいという人には抵抗する権利があります。しかし国家はいつの時代も、お金と暴力でそれを抑圧してきました。まさに今、沖縄で行われていることです。
土砂投入が始まって、SNSでは停止を求める署名が広がりました。タレントのローラさんが署名を呼びかけていましたが、偉いですよね。日本では「袋だたき」に遭うのが怖くて口をつぐむ人も多い。ただ、ネット上の一部の人間の暴走をまるで社会の空気かのように感じる必要もないし、テレビ番組がその後押しをすることも本当にばかばかしい。僕は気にしません。
2015年、30年来の付き合いがある沖縄の歌手、古謝(こじゃ)美佐子さんたち4人組「うないぐみ」と沖縄の人々の思いや島々の美しさを歌う曲を作りましたが、その収益を反対運動を支援する「辺野古基金」に寄付しています。
米国では、国民の半分近くはトランプ大統領支持ですから、バッシングは日本の比ではない。それでも芸能人やスポーツ選手が政治的な発言をすることが当たり前です。立場を表明しない人はかえって愚かだと相手にされません。
人気俳優のジョージ・クルーニーさんは、ワシントンで人権問題の抗議活動中、警察官の前でスーダン大使館の敷地に平然と入り、逮捕されました。アーティストは、発言や行動に影響力があり、「炭坑のカナリア」のような存在です。彼はここぞという場面でその影響力を使いました。肝が据わっていて、本当に感心しました。
■たが外れている政府
世界ではいま、「声がデカい人の意向が通る」という政治が横行しています。真実を追求しようとするメディアには「ウソつき」と繰り返すなど、一方的な対応が目立ちます。反対する者とまともに議論しようとしない日本政府の姿勢は、トランプ大統領のマネをしているんでしょう。たがが外れていますよね。
そのことに多くの国民が意識を向けていないことが一番大きな問題です。メディアも懐柔されて言いたいことを言えなくなるかもしれません。僕はリスクは背負って立場を明らかにし、これからも言いたいことは言わせてもらいます。(朝日新聞1月9日)
*
さかもと・りゅういち 音楽家 66歳 米ニューヨーク在住。被災3県の子どもたちで編成する「東北ユースオーケストラ」の監督も務める。
せめて、こちらに書くと、
読んでくださる方もおられるかと。
何もできない私ですが、考え続けたいです。
「沖縄」を考える 土砂投入 「袋だたき」気にせず発言続ける 坂本龍一さん
■「臭いもの、遠くに」
東日本大震災の被災地を訪ねてきましたが、その中で、原発と米軍基地は別の問題ではないと考えるようにもなりました。そんなに原発や基地が必要だというなら、東京に造ってはどうでしょう。それでも国家は田舎のほうに押しつけようとする。「臭いものは遠くに」という発想が根底にあると思うのです。
それに対して、自然を守りたいとか、自分の土地や生活を守りたいという人には抵抗する権利があります。しかし国家はいつの時代も、お金と暴力でそれを抑圧してきました。まさに今、沖縄で行われていることです。
土砂投入が始まって、SNSでは停止を求める署名が広がりました。タレントのローラさんが署名を呼びかけていましたが、偉いですよね。日本では「袋だたき」に遭うのが怖くて口をつぐむ人も多い。ただ、ネット上の一部の人間の暴走をまるで社会の空気かのように感じる必要もないし、テレビ番組がその後押しをすることも本当にばかばかしい。僕は気にしません。
2015年、30年来の付き合いがある沖縄の歌手、古謝(こじゃ)美佐子さんたち4人組「うないぐみ」と沖縄の人々の思いや島々の美しさを歌う曲を作りましたが、その収益を反対運動を支援する「辺野古基金」に寄付しています。
米国では、国民の半分近くはトランプ大統領支持ですから、バッシングは日本の比ではない。それでも芸能人やスポーツ選手が政治的な発言をすることが当たり前です。立場を表明しない人はかえって愚かだと相手にされません。
人気俳優のジョージ・クルーニーさんは、ワシントンで人権問題の抗議活動中、警察官の前でスーダン大使館の敷地に平然と入り、逮捕されました。アーティストは、発言や行動に影響力があり、「炭坑のカナリア」のような存在です。彼はここぞという場面でその影響力を使いました。肝が据わっていて、本当に感心しました。
■たが外れている政府
世界ではいま、「声がデカい人の意向が通る」という政治が横行しています。真実を追求しようとするメディアには「ウソつき」と繰り返すなど、一方的な対応が目立ちます。反対する者とまともに議論しようとしない日本政府の姿勢は、トランプ大統領のマネをしているんでしょう。たがが外れていますよね。
そのことに多くの国民が意識を向けていないことが一番大きな問題です。メディアも懐柔されて言いたいことを言えなくなるかもしれません。僕はリスクは背負って立場を明らかにし、これからも言いたいことは言わせてもらいます。(朝日新聞1月9日)
*
さかもと・りゅういち 音楽家 66歳 米ニューヨーク在住。被災3県の子どもたちで編成する「東北ユースオーケストラ」の監督も務める。
せめて、こちらに書くと、
読んでくださる方もおられるかと。
何もできない私ですが、考え続けたいです。
コメント
私も考え続けたいです。
長文をありがとうございます。
大きいから無理と諦めないのが、
大切かと、心に留めておきたいと
思っています。
naocahnや僕たちのように一般市民が声を上げ続けること、
本当に大切だと感じています。
改めて、naochanから勇気を頂きました。
まずはみんなが関心を持つ事が重要なんでしょうね。そして他人事ではなく身近な出来事だったらと考える事って大事ですよね。
民意が政治を動かす時代こそ、民主主義だと思います。
そうですよね。友人との何気ない会話にも話が出る、それが大切ですね。
国民をないがしろにする政府には、しっかりと
選挙でモノ言うしかないと思っています。
いつの間にか、他人事の様に感じていました。
でも、知れば知るほど、矛盾を感じます。
とうに民意の結果は出ているのに、なぜ?
本当に、政府は、どこを見てるんだか?ですね。